頭の上の蠅

文章を書くのは難しいです。

馬の話

 おはようございます。

 先日、桑田佳祐さんのラジオ「桑田佳祐やさしい夜遊び」を聴いていたところ、桑田さんが「歌詞なんてほとんど気にしたことがない」とおっしゃっており、大変驚きました。

 桑田さんの書かれる歌詞に何度も心揺さぶられてきた私としましては何とも言えない心地ですが、気にしなくとも心揺さぶる歌詞を書ける、桑田さんはやはり音楽の天才と呼ぶべき方だと改めて感じます。

 父親も桑田さんの大ファンなので、いつか父親と桑田さんのライブに行くことが密かな目標であります。


 さて、先日面白い記事を見つけました。

 山梨県富士吉田市で馬に乗せてお弁当を配達するサービスを行っているそうです。

 その名も「ウーマーイーツ」。


 話は逸れますが、某配達代行サービスの名前をもじったサービス、コロナ禍で急増しているのではないでしょうか。

 熊谷市の「クーマーイーツ」とか、お米屋須田商店の「スーダーイーツ」とか。

 各地で地域のために立ち上がる住民がいることはとても有難いことです。

 コロナ禍での食の変化についてはまた明日にでも書きたいと思います。


 話を戻して、ウーマーイーツ。

 馬の姿に癒される、元気付けられると好評なようです。


 私は昨年山梨県小菅村に1週間ほどお世話になったのですが、そこでも「うまカフェ」なる喫茶店で、馬のゆめちゃんと触れ合う機会がありました。

 山梨県には馬が多いのでしょうか。

 

 私の故郷岩手県も馬との関わりは深いです。

 岩手の伝統家屋「南部曲り屋」は母屋と馬屋が一体となってL字型の一つの住宅となっています。

 馬との暮らしを前提に作られた住宅というわけです。

 みちのく岩手は奈良時代から馬の産地として知られており、平安後期には軍馬として戦地に送られ、その後は農耕馬として共に暮らしてきました。

 そんな歴史もあり、岩手では毎年6月の第二土曜日に「チャグチャグ馬っこ」を開催しています。

 着飾った馬達が数十頭列をなしてチャグチャグと街を闊歩する姿は、当時の人々が見たら何事かと思うことでしょう。

 残念ながら今年は中止となってしまったようですが、是非一度足を運んでみてください。


 しかし、時にお弁当を運び、時に人を運び、時に着飾り、時に戦に出て(現在は競馬でしょうか)、時に愛でられ……

 人は随分と馬にお世話になっているものです。

 それなのに「馬面」とか、「馬の耳に念仏」とか、「馬齢を重ねる」とか、馬に関する言葉ってちょっと失礼なものが多い気がします。

 岩手県民として、馬へのリスペクトを忘れずにいたいものです。


f:id:kakot:20200531105406j:plain

 写真:小菅村にてゆめちゃんと私